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ずっとそこにあったもの

ずっとそこにあったもの

先日、帝国ホテルにある茶室を見学しました。入口を入ると三つの茶室があり、それぞれに異なる趣があります。私がいちばんうれしかったのは、珍しい茶室を見られたことではありません。以前なら気づかずに通り過ぎていた場所に興味を持ち、自分から見に行くようになった。その自分自身の変化が、芽生えたこと。

海外に目を向けていたからこそ

私たちはこれまで、海外の新しい文化や素敵なものを取り入れることに、強く惹かれてきたように思います。もちろん、外の世界から学ぶことで、現代の暮らしは多様になりました。その一方で、あまりにも身近にある日本の文化には、目が向きにくくなっていたのかもしれません。今、海外から日本を訪れた人たちが、茶室や庭園、寺社などを興味深そうに見ています。遠くからわざわざ見に来る人がいるほど魅力的なものがすぐそこにある...そう思うようになりました。

身近な場所にある、豊かな体験

不思議なのは、そうしたものが最近できたわけではないことです。近くにある文化に気づけるようになると、日常の楽しみが増えていきます。遠くまで出かけなくても、少し足を延ばすだけで、知らなかった世界に出会える。まるで、身近な場所で始められる宝探しのようです。日本文化に触れることは、新しいものを知るというより、自分の内側にあった何かを見つけることに似ています。初めて見るはずなのに、どこか懐かしく、心が静かに喜ぶ瞬間がある。身近にありながら見えていなかった日本文化との出会いは、今の私にとって、とても新鮮な体験になっています。

お茶に興味を持ったことで、気づいたこと。遠くへ探しに行かなくても、世界は自分のすぐそばから広がっていく。ずっとそこにあったものを見つけられるようになったことを、今は何より貴重に感じています。

【お茶活メモ】帝国ホテル 東京 茶室「東光庵」(東京都千代田区)

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