
煎茶は日本発のスーパーフード
「スーパーフード」と聞くと、チアシードやキヌア、アサイーなど海外の食材を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも私は、日本にも世界に誇れるスーパーフードがあると思っています。それが、茶葉まで楽しめる煎茶です。そう聞くと、「お茶は飲み物でしょう?」と思われるかもしれません。もちろん、お茶は飲むものです。でも実は、煎茶は、飲むだけでなく茶葉まで楽しめるお茶です。
蒸して作るから、食べられる
煎茶の茶葉が食べやすい理由は、日本独自の製法にあります。摘み取られた茶葉は、できるだけ早く蒸して、葉の酸化を止めます。その後、何度も揉みながら少しずつ水分を減らし、しっかりと乾燥させて保存できる状態にします。袋から出した煎茶が細く、かたく見えるのは、もともと乾いた食品だからです。けれども、急須の中でお湯を含むと、茶葉は少しずつ開き、再びやわらかくなります。乾燥わかめを水で戻すと、広がって食べられる状態になるのと、少し似ています。
飲むだけでは、もったいない
お茶を飲むだけでは、お湯に溶け出す成分しか摂ることができません。しかし茶葉を食べれば、茶葉そのもののおいしさや、茶葉に含まれる成分まで楽しむことができます。もちろん、「食べれば健康になる」と言い切ることはできません。ですが、お茶を飲む楽しみに加えて、食べるという新しい楽しみ方があることは、日本茶ならではの大きな魅力だと思います。
昔から日本の台所にあったスーパーフード
私はこれを知ったとき、「煎茶って、こんなにすごい食材だったんだ」と驚きました。何百年も受け継がれてきた製法は、おいしいお茶を淹れるためだけではありませんでした。結果として、飲むことも、食べることもできる食材を生み出していたのです。 海外から届くスーパーフードも魅力的ですが、私たちの身近なところある、手に入りやすく続けやすい食材に、目を向けてみませんか。