
ペアリングの目的は、お茶をおいしく飲むためである
この玄米茶餡のお団子は、抹茶に本当によく合っていました。お茶と甘味のペアリングというと、どのお菓子にどんなお茶が合うだろう、と考えることが多いと思います。私も最初はそうでした。でも、いろいろな組み合わせを試しているうちに、少し考え方が変わってきました。
甘味によって、お茶の味が変わる
例えば、甘い羊羹を食べたあとに濃い煎茶を飲むと、普段は少し強く感じる渋みが、なんとも心地よく感じられることがあります。甘さが口に残っているところに、煎茶の苦みや渋みが入ってくる。すると、甘味もお茶も、それぞれ単独で味わったときとは違う印象になります。反対に、甘味の種類によっては、お茶の味がぼんやりしてしまうこともあります。甘さが強すぎたり、香りが重なりすぎたり。同じお茶を飲んでいるのに、合わせるものによってずいぶん印象が違うんです。この違いが、なんとも面白い。
お茶を主役にして、甘味を選ぶ
以前は、おいしそうな和菓子を見つけると、さて、どのお茶を合わせよう、と考えていました。でも、今は逆の楽しみ方にも興味があります。今日は、この煎茶をおいしく飲みたい。そう思ったら、そのお茶の特徴を考えながら甘味を選んでみる。渋みがしっかりした煎茶なら、甘さの強い羊羹がよさそう。香りが華やかな煎茶なら、もう少し軽やかな甘味がいいかもしれません。あくまでも、主役はお茶。味わいを引き立てるために、甘味の力を借りる。そんな発想。
次は、どんな甘味を合わせよう
甘味そのもののおいしさだけではなく、そのあとに飲むお茶がどう感じられるか。そう考えると、甘味選びも少し違って見えてきます。次は、どんな甘味を合わせよう。そして、このお茶はどんな味に感じられるんだろう。そんなアイディアをたくさん提案してもらえる、カフェでの出会いが好きです。