
抹茶は抹茶、と思っていた頃
以前の私は、抹茶はどれも同じような味だと思っていました。もちろん、値段が違うことは知っています。でも、少し高い抹茶を飲んだところで、そんなに味が変わるものなのかな。正直なところ、あまり価値を気にしたことがありませんでした。
抹茶には、使われる茶葉によって違いが明確にある
先日、天空の抹茶という静岡県産の抹茶をいただきました。このブランドには、番号によってグレードを区別する仕組みがあります。今回いただいたのは90号。数字がついていると、なんだか興味が湧いてきます。お店で抹茶ドリンクを選ぶときは産地や値段を見るくらいで、グレードが明確になっていることはありませんでした。
苦くない。そして
いただいた90号は、とてもおいしい抹茶でした。まず感じたのは、苦味が少ないこと。抹茶というと、どうしても少し苦いもの、というイメージがあります。でも、この抹茶は苦味があまり気にならず、やわらかな味わいでした。そして、私が最近「静甘」と呼んでいる、お茶の甘みも感じました。砂糖のように、飲んですぐに甘いとわかる味ではありません。苦味やうま味の中にそっといる、一人で静かに味わうと感じる甘みです。
100円の違いなら、どちらを選ぶ?
メニューには75号と90号があり、その価格差は100円でした。以前の私なら、迷わず安い75号を選んでいたと思います。抹茶は抹茶なんだから、そんなに味は変わらないでしょう、と。でも、この日は高い方の90号を選びました。そして、その選択は正解でした。苦味が少なく、その奥にあるやさしい甘みをゆっくり楽しめる。そんな抹茶に出会えたことが、うれしかったです。
もちろん、75号を飲んだわけではないので、どれくらい味が違うのかはわかりません。でも、100円高い方を選んだことで、私はとても満足できました。
楽しみが増えました
日本茶を学ぶ前は、抹茶をひとつの飲み物として捉えていました。でも今は、同じ抹茶でも、一杯ごとにどんな味わいの違いがあるのか、興味が湧くようになりました。次は、75号も飲んでみたい。並べて飲み比べたら、どんな違いが見つかるんだろう。以前なら気にも留めなかったことが、今では楽しみになっている。少しずつ、お茶を楽しむ自分がレベルアップしているようで、うれしくなりました。